国際選考委員
オットー・アルダー Otto Alder
スイス
アーティスト/ルツェルン応用科学芸術大学教授
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プログラム・キュレーターとして世界中の映画祭で活躍しており、数々のアニメーションフェスティバルにおいても、審査員や選考委員を務めている。(広島、アヌシー、エカテリンブルグ、オタワ、ライプツィヒ、トゥルク、ブリスベン、ローマ、ザグレブ、テヘラン、ソウル、KROK、シュトゥットガルト、タンペレ、エシュピーノ、キエフ、上海、Fantoche、 タリン、モスクワ等)。
ライプツィヒ映画祭では、アニメーションプログラムのディレクターを13年間務めた。
Fantoche国際アニメーション映画祭(1994-2004)創設者の一人であり、フェスティバルディレクターとしても活躍した。タリンのブラックナイト映画祭のアニメーションプログラム“Animated Dreams“の創始者でもある。
映画制作、写真撮影、作品制作に加え、2002年以降はルツェルン応用科学芸術大学で映像およびアニメーション史の教鞭をとり、アニメーション学部の教授兼共同学部長を務めている。1988年より国際アニメーションフィルム協会(ASIFA)に所属(1993-1998は理事を歴任)。2002年からはアニメーション学会、2003年からはスイス・アニメーション協会(GSFA) にも所属している。
2009年、オタワ国際アニメーションフェスティバルの名誉会長を務めた。
ルツェルン国際アニメーションアカデミー(LIAA) 2009 の創設者兼芸術監督でもある。
ニコラ・ジャケ Nicolas Jacquet
フランス
プロデューサー/ディレクター
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1967年、カルカソンヌ(フランス)に生まれ。
ナントのファイン・アーツ・リージョナル・スクールで学んだ後、パリ商工会議所の教育機関であるLes Gobelinsでアニメーションを引き続き学ぶ。卒業後、Canal Plusと共同で短編作品を制作。
短編『The Arena/L’Arene/ラレン』は、1998年の広島国際アニメーションフェスティバルで、木下蓮三賞を受賞。
2000年、短編作品のプロダクション、JOSEPHをフランスのラバルに設立。
2000年より、Canal Plus, Arte, La Cite des Sciences et de I’Industrieとの共同制作において、短編作品のプロデュース兼監督を務めている。
『A Biometric Tale』(2005)は、第11回広島大会の特別プログラム ベスト・オブ・ザ・ワールドに選定。『French Killers/Tueurs francais』 (2003) は、アヌシー、シナニマ、Dokfestival、シュトウットガルト、第10回広島大会の特別プログラム ベスト・オブ・ザ・ワールドに選定。
2004年より、アニメーション高等教育機関La Poudriereに関わっている。
ヴィオラ・ソヴァ Wiola Sowa
ポーランド
アニメーション・ディレクター
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1972年、グニェズノ(ポーランド)生まれ。
クラクフにあるアカデミー・オブ・ファイン・アーツ、グラフィック学部を卒業。
2000年、Studio of Animated Filmを卒業(美術指導教官Jerzy Kucia氏)。
ポーランド映画制作者協会(Association of Polish Filmmakers)会員、そしてAssociation of Creators of Animated and Experimental Film “Studio A”会員でもある。
クラクフの国際アニメーション・ワークショップに参加、また、文化省およびクラクフ市のフィルム部門アート・スカラーシップとゲーテ・インスティテュート・スカラーシップを得ている。ポーランド・フィルム・インスティチュートの専門家であり、ASIFAポーランドの会長を務めている。
監督/作家として、古典的テクニックと現代のコンピュータテクニックを交えたアニメーション作品を制作している。彼女の作品は洗練されたビジュアルデザインから成り、独特の方法で音楽や音響を伴っている。ヴィオラ・ソワは人間の様々な経験をドキュメントし、アニメーションを用いて、心動かされる情緒的人物像を描いている。
ヴィオラの作品は、ほとんどの著名な映画祭で上映され、20以上の賞を受賞している。
Filmography:
『Kropla wody/A drop of water』1997
『Marzenie/The dream』1998
『Between us』2000 - graduation film
『Refreny/Refrains』2007 - film debut
キャンディ・クーゲル Candy Kugel
U.S.A
フィルムメーカー
アニメーション・ディレクター
デザイナー
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キャンディ・クーゲルは、ヴィンセント・カファレリ、マリリン・クレーマーと共に、アニメーション・スタジオ、バズコ・アソシエイツInc.を支える三本柱の一人である。共にクリエイティブディレクターを務めるヴィンセント・カファレリは1950年代からニューヨークでプロのアニメーター/アニメーション監督として活躍しており、マリリン・クレーマーはビジネス面を担当している。
パートナー達と共に、バズコは多くのインディペンデント短編作品を制作してきた:
"A Warm Reception in L.A(1987), "Snowie and the Seven Dorps
—A Passive/Aggressive Fable for the '90's"(1990) , “Fast Food Matador”(1991), "We
Love It”(1992), "The Ballad of Archie Foley —he played it by
ear”(1995) , "KnitWits"(1997), "KnitWits Revisited"(1999), "(it
was...) Nothing at All”(2000),
“InBetweening America”(キャンディー・クーゲル-2001年発表)“3
Blind Mice”,“Sing A Song”, “TweeleDee
and Tweedledum”“Piscis” (2001/2-), “Command
Z”(2004), “What I Want” (2005), “Right!”(2007)“dEVOLUTION”,
“ooooh I Love My Coffee!”(2008), “It’s Still
Me! -A Guide for People with Aphasia & Their
Loved Ones”(2009)
これらの作品は世界中の映画祭で上映され、そのほとんどは数々の賞を受賞し、また、ニューヨーク近代美術館のフィルム・アーカイブに収蔵されている。光栄にも、オタワ国際アニメーションフェスティバル(2002年)ではバズコ・アソシエイツの回顧上映が行われ、
New York Women in Film and Videoでもバズコの特集が上映された。
1984年より、バズコ・アソシエイツはテレビ番組、教育用作品、そして、コマーシャル作品の制作を行っている。中でも、"MTV
Top of the Hour"(月面にMTVの旗を立てるエピソードや、“I Want
My MTV”キャンペーン作品等)は特筆すべきものである。バズコが手がけた教育関連のプロジェクトとしては、家族計画をテーマとした30分のビデオ作品"Talking
About Sex" がある(アヌシー’97年にて教育作品大賞受賞、および数々のライブラリアン賞、フィルム賞を受賞)。また、2008年、2009年には“Between
the Lions” (PBS)、 “Sesame Street “、そして ディズニー/ABCの DVD
”Schoolhouse Rock Earth(2009年)”の一部である“The Rainforest”でエミー賞を受賞した。
佐藤 皇太郎 Kotaro Sato
日本
アニメーション・ディレクター
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1967年、東京(日本)生まれ。筑波大学を卒業後、バンダイナムコゲームスに勤務する傍ら、アニメーションの制作や教育に従事。2002年に自主制作した短篇アニメーション『戦争の本質』が、広島国際アニメーションフェスティバル2004の特別プログラム「平和のためのアニメーション」にて公式上映、また、KROK国際アニメーションフェスティバル 2004のコンペティションに入選。2004~2007年、多摩美術大学非常勤講師。2009年~関東学院大学非常勤講師。昔話記述言語(物語の構造をコンピュータで分析するための人工言語)研究会ディレクター。日本アニメーション学会会員、日本アニメーション協会会員、ASIFA-Japan会員。
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