広島市文化財団発行 文化情報マガジン「to you 6月号」にHIROSHIMA2010の紹介と大会ポスターの原画・デザインを担当した相原信洋氏のコメントが掲載されました。
「to you 6月号」表紙(PDF/A4/1ページ/440KB)
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「to you 6月号」表紙に紹介されている相原信洋氏のコメントを転載いたします。
ひと・こえ
深い内容も
アニメーションなら
わかりやすく伝えられる。
2年に一度広島で開催され、今年で13回を迎える広島国際アニメーションフェスティバル。今年の公式ポスターをデザイン、制作された相原信洋さんに、ポスターに込めた思いやこのフェスティバルが世界のアニメーション作家にどんな影響を与えているのかを伺いました。
■躍動感あふれるポスターですね。
このポスターは世界のいろんな国に出て行くので、日本的なイメージを出したくて浮世絵にあるような波を描きました。広島は海に面しているし、日本は海に囲まれた国ですから海が身近なので。波が丸く回転して、世界のみんなと繋がるイメージです。波しぶきの先端から勢いよく人が飛び出してきて、賑やかな楽しいお祭りが始まるという雰囲気を出したかった。ここに世界からたくさんの人が集まり、そこからまた新たないい動きが始まって未来に繋がっていく・・・という思いを込めました。
■世界的に注目されている映画祭だそうですが。
アニメーションは自分の生き方、考え方を伝えるのにとても適していると思います。言葉ではなくイメージで伝えることで、年齢や言葉の壁を越えて楽しく観てもらえ、深い内容のことも理解してもらいやすいのです。そんなアニメーションに真剣に取り組んでいる人の作品が世界から集まる。このフェスティバルは日本で唯一の映画祭であり、世界を代表する大切な映画祭です。
■市民へのメッセージをお願いします。
多くの作家が国際平和都市の広島で上映されることをすごく喜んでいるんですよ。特定のジャンルに絞らず、あらゆるジャンルの作品が一度に見られるチャンスは他にありません。各国から集まった出来立ての映像を観ることにより、たくさんの人と思いを共有できるのは素晴らしいこと。多くの広島の方に、アニメーションを観ることで世界の人と繋がるという経験をしてもらいたいです。きっと豊かな気持ちになれたり、こんなことを考えている人がいるんだと勇気をもらえたりすると思います。
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