プログラム 3

これは優しさ、そして悪いことができないことについての、短くて楽しい映画です。森の奥にお腹を空かせたオオカミがいました。オオカミがいつもお腹を空かせていたのは、他の動物を可哀そうだと思う心を持っていたからです。草やハチミツを食べ、お茶を飲んでいました。ある年の冬、オオカミは空腹が我慢できなくなり、おじいさんとおばあさんのうちの羊を盗むことにしました。盗んだのはいいのですが、可哀そうになって食べることができませんでした。その代わり、オオカミは羊にお茶を飲ませ、ダンスをして楽しませました。その時、犬を連れたおじいさんが銃を持って、オオカミのうちへやってきました。羊を取り返し、お腹を空かせたオオカミに罰を与えるためです。

名もなき男の人生の軌跡をたどる。ブルガリアでの幼少期の記憶から、次第に不安定で憂うつになってゆくカナダでの成人期まで。

カラフルでチープ、そして可鍛性のある、子供の頃のおもちゃの素材。それは人類が作り上げた、技術的に最も高度なメカニズムでもある。この作品は、冷めてしまった恋愛への最後の別れである。

オルガンが結婚行進曲を奏でる。教会では、ドレスアップした若者達と小柄な牧師が新郎新婦を待っている。教会の外では、新郎が突っ立って腕時計とホテルを交互に見ている。ホテルでは、花嫁が結婚式に向けて自分をなんとか奮起させようとするが、失敗に終わってしまう。

ある夏の日、鳥がさえずり、太陽も眩しいほどに輝いている。女の子は散歩に出掛けたいが、また病気になってしまう。どうすれば退屈から逃れられる？友情の大切さ、そして家族の愛と理解についての作品。

ジャコモ・レオパルディの詩『ジ インフィニット』に発想を得たアニメーション。

異なってはいけない。全体主義社会では、異なるものを強制的に同じにする。無知は恐怖を生み、嫉妬は暴力をもたらす。普通の人間のひ弱な精神力は、どうやっても支配される。コスティス・ゲオルギウのアートに発想を得た作品。

シャイで引きこもりの少年は、密かに学校の劇団への入部を望んでいる。しかし、彼に与えられた唯一の役はカニだった。

人類の発展と自然との対立を描いた、フレーム・バイ・フレームのデジタルアニメーション。黒、白、オレンジの対照的なコントラストを用い、抽象的な形と動きを組み合わせて、自然の力と人間の欲望を表現する。

ある時、動物園の取り壊しが決定し、全ての動物たちを解放することになった。ひとりぼっちの象は大都会をさまよい、一人のホームレスと友達になる。

落ち込んでいる少女の苦悩を厳しく、しかし静かに見つめる。親として、常に我が子の頭の中を覗くことは出来ない。ささいな事が、子供たちに生きる活力を与えることもある。

森の奥深く、野生動物たちが集り、リスの指揮のもと、夜のオペラを上演し始める。

愛と国境についての作品。どちらが強いのだろうか？不幸な出来事が続き、愛し合うカップルは自分たちの愛を妨げるものに立ち向かっていく。 彼らは乗り越えられるのか？あるいは、地下を掘り進む方が賢明なのか？そして、状況が容易になってきたと感じた時、官僚社会と過去が二人の邪魔をする。

日々、年々、夢の原野に生息する不思議な生き物たちが、緑豊かな熱帯の自然の中で繰り広げる、生と死のダンス。