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国際名誉会長

PeterLord

国際名誉会長はピーター・ロード !

この度、第14回広島国際アニメーションフェスティバルの名誉会長としてお招きいただき、皆様にご挨拶できることを大変嬉しく光栄に思います。この素晴らしい機会を与えてくださった木下小夜子氏とフェスティバルチームに感謝いたします。

私事ですが、この5年間、監督として長編アニメーション作品の制作に没頭してまいりました。ご存知のように、長編制作は大変な労力を必要とする複雑な仕事で、多くの才能あるアーティストと技術者達に支えられて初めて可能になるものです。しかし、違う見方をすれば、私自身この制作に全ての時間を費やして集中していたため、気付かぬうちにもう一つの世界から遠ざかっていたとも言えます。それは、アニメーションの自主制作と国際的な世界であり、この第14回広島国際アニメーションフェスティバルで皆様に扉が開かれ、全ての人々が楽しむことができる世界です。

このフェスティバルは、参加者や観客の方々にとって、仲間たちや学生、アニメーション作家、アーティスト、そして幅広い年齢層のアニメーションファンとの出会いの場となり、変化し続けるメディアであるアニメーションの喜びと試みを共有する機会となるでしょう。なぜならアニメーションは、これまでもその素晴らしい可能性を発揮してきたように、私達に文化の壁を超えて相互理解をもたらし、言葉を必要としない真の国際言語の役割を果たすからです。
広島国際アニメーションフェスティバルでは、あらゆる文化が尊ばれ、革新的なアイディアが開花します。そして喜ばしいことに、エネルギーに満ちた若い世代が今までの既成概念に挑戦し続けているのです。
私自身にとって、また多くの皆様にとって、第14回広島国際アニメーションフェスティバルに参加することは、まさに故郷に帰ってきたような気持ちになることと確信しています。

Pete-Sign
国際名誉会長
ピーター・ロード



Profile

クリエイティブ・ディレクター、アードマン共同設立者/共同オーナー

ピーター・ロードは、長年のコラボレーターであるデイビッド・スプロクストンと共に1972年に設立したアードマンの共同オーナーであり、またクリエイティブ・ディレクターでもある。ロードは、監督として、1992年に『アダム』、そして1996年に『どっちが豚!?』で2度のアカデミー賞短編アニメーション部門にノミネートされた。また英国アカデミー賞BAFTAにも『アダム』、『モーフとゆかいななかまたち』、『ウォー・ストーリー』でノミネートされている。

2000年、アードマン初となる長編映画『チキンラン』をニック・パークと共同監督し、声優にメル・ギブソンを起用した同作品は商業的にも成功し大ヒット作となった。また、ウォレスとその忠実な犬の親友グルミットを主人公とするアードマン初の長編アカデミー賞受賞作品となった『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』(2005年公開)のプロデューサーでもある。

ロードは1970年代初頭、学生時代にデイビッド・スプロクストンと出会い、二人はキッチンテーブルでアニメーション技術の実験を始めた。彼らは様々な手法を試し、粘土を用いたモデル・アニメーションにたどり着く。そしてまだ10代であったにも関わらず、BBC子ども向け番組“Vision On”のプロデューサーから番組用に短編アニメーションの制作依頼を受けるというチャンスに恵まれる。彼らのプロとして初めてのキャラクターは“モーフ”であり、後に『モーフとゆかいななかまたち』としてシリーズ化されることになった。色あせない魅力を持つモーフはその証として現在でも新しい作品に登場し続けている。

1976年、ブリストルに移り、そこでロードとスプロクストンはアードマンを世界でもトップレベルのモデル・アニメーションスタジオへと築き上げた。1978年、アードマンはBBCブリストルの依頼で“Animated Conversations”シリーズとして短編2作品を製作。その結果、ロードとスプロクストンの共同監督による『ダウン・アンド・アウト』と『ある受付嬢の告白』はアニメーションに現実の日常会話を使用するという新しい境地を開拓した。その成功を基に、ロードとスプロクストンはイギリスのチャンネル4のために、『アーリー・バード』、『審査場で』等を含む『会話の断片』シリーズ5作品を製作。その後、アードマンはミュージックビデオにも製作を広げ、ステファン・ジョンソン監督、クエイ兄弟とのコラボレーション作品である、ピーター・ガブリエルのミュージックビデオ『スレッジハンマー』を製作し、受賞した。1987年、ロードは、ニーナ・シモンの“My Baby Just Cares For Me”のミュージックビデオを製作。その2年後にアードマンはチャンネル4から再び依頼され、ロードの『ウォー・ストーリー』を含む『リップ・シンク』シリーズ5作品を製作。ロードは他にも、『仮出所』、『バビロン』で監督を務めている。また、スプロクストンと共に後身の監督を育成する上でも大きな役割を果たしている。彼はアードマンのエグゼクティブ・プロデューサーとして『快適な生活』、『チビのレックス』、『退屈』、『舞台恐怖症』等の作品に関わっており、最近では『ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢』などがある。

アードマンが確立した独特のアニメーション・ブランドは様々な国のTVコマーシャルで起用され、シェブロン、Lurpack、京セラミタコピー機、キャドバリーのクランチ、ポロと多岐にわたる。

ロードは、アードマン初のCGI長編作品で、ドリームワークスとのコラボレーション作品でもある『マウス・タウン ロディとリタの大冒険』の製作にも関わっている。この作品でアードマンはCGIに初進出し、2006年暮れには全世界で公開された。ロードは現在、公海の海賊を描いた長編作“The Pirates! Band of Misfits”を監督として製作中。

ピーター・ロードはウエスト・イングランド大学の客員教授であり、また、数多くのアニメーションおよび実写の映画祭に招聘されて、講演や審査員を務めている。

2006年、ピーター・ロードとデイビッド・スプロクストンは、アードマン創立30周年に際し、その功績を称えられてエリザベス女王より大英帝国勲章を受勲した。



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